首里城は、那覇市にある、かつての琉球王国の王城。
2000年に、沖縄にある9個の史跡が「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界文化遺産に登録されており、「首里城跡」はそのうちの一つです。
行ってみて驚いたのは、意外と街中にあるんだなということ。住宅街を抜けて到着すると、近くのパーキングに駐車して入口へ歩いて向かいます。
今回私たちは行かなかったのですが、入り口付近にはレストランもあり、お昼時に来てお腹が空いていても安心です。
ワクワクしながら足を進めると、まず守礼門が私たちをお出迎え。こちらは2,000円札の絵柄にもなった門です。
豪華な朱色の門に、首里城にやって来たという実感が湧いてきました。次に現れたのは歓会門。こちらは、先程の門とは趣が異なる、石で造られた門。
「歓会」とは歓迎する、という意味で、その昔、中国皇帝からの使者を歓迎するという意味でこの名が付けられたのだとか。門の両側にたたずむシーサーが、魔除けの役割を果たしています。
その後も瑞泉門や漏刻門、広福門を抜けていくと券売所に到着。ここまでが無料区域で、ここからはチケットを購入して有料区域へと進みます(有料エリアの会場時間は17:30まで。行かれる際はご注意ください)。
正殿が目の前に見えてきました。堂々とそびえる朱色の門。煌びやかで華やかな装飾に魅入ってしまいました。
正殿は木造の3階建てで、大きさは高さ18m、幅29mほど。迫力を感じました。さらに正殿の内部を見られるとのことで、早速中へ。
まずは畳の部屋や廊下が続きます。廊下からは日本的な庭園を眺めることもでき、意外と日本的なんだなと驚きました。
調べてみると、首里城は中国の紫禁城をモデルにしつつ日本の建築様式も取り入れながらつくられだのだそう。
外側は中国で中身は日本なんて、なんだか不思議な感じがします。さらに足を進めると御差床(うさすか)という国王が座る玉座が。
さすが王が座る椅子、豪華絢爛です。自分だったら煌びやかすぎてなんだか落ち着かないなと思ったりしました笑。
正殿を楽しんだのち外に出ると、広大な敷地が広がっていました。
未婚の王女の日常の居室だった「世誇殿」や「女官居室」といった建物もあり、その中には、展示やお土産コーナーが。さらに進んでいくと「東(あがり)のアザナ」という物見台へ到着しました。
首里城だけでなく、那覇の街を一望することができます。私たちが訪れたのは夕方だったのですが、夕陽に照らされた街はとても綺麗で、ここに来てよかったなと思いました。
2019年の3月に訪問した際には「新エリアオープン!」というポスターが貼ってあり、また行きたいなと思っていたところ、
なんとその年の10月31日に火災により正殿含む9個の施設が消失してしまいました。ついこの間訪れた場所が火災なんて・・・と驚きを隠せませんでしたが、
現在は復元に向けての工事が間もなく開始するそう(2022年9月現在)。首里城の正殿完成まではあと5年とのことです。大規模な火災だったので、
もしかしてもう生きている間に首里城は見られないかも・・・と悲しい気持ちになっていましたが、これは、うれしいニュースです。
また復元が完了したころに足を運んでみたいと思います。
【詳しくはこちらから!】
■首里城公園
■首里城復興サイト
■【2022年】現在の首里城に行ってみた!
・・・2022年2月現在の首里城の様子を見ることができます。正殿が跡形もなく悲しい気持ちになりますが、これはこれで貴重な光景だなと思ったり。